2020-01-30:巷でよく聞く話について考えてみた。
ちょっと問題ある話かもしれないけど、
自分の中で納得いった話だったので少しまとめおこうと思う。
よく聞くCS学部卒以上の強さについて考えてみた
私がプログラミングの勉強をはじめてから、ちらちら聞くCS学部卒は強いとかどったらこったらのお話。確かに強いんだろうけど、どう強いんだろうなーと考えてみました。私の場合、音楽大学に入ってたことが割と理解の糸口につながりました。
CSも音楽も基礎教養から幅広くやる(と思われる)
(音楽大学は少し特殊なので簡単にご説明します)
音楽大学の場合は、技術もろもろの入試があります。
入試の段階で、入るのに値しない実力の人は入れません。
メイン科目(歌)、サブ科目(ピアノ)、聴音、視唱、コールユーブンゲン、楽典(音楽理論)、国語、英語。
このすべてが大学の基準を満たしていないと入学すらできません。
CSは一般的にはおそらく理系科目に適性のある人が入るのだと思います。
入学後、1~2年の間は教養科目を選択する必要があり
そこで本当にいろいろな専門性に必要な音楽の基礎教養を学びます。
例えば西洋音楽史、例えば音楽概論、例えばイタリア語だったり、場合によってはキリスト教史などの選択も入ってきます。もちろん、メイン科目の歌は1年生からゼミ所属のような状態で個人レッスンを受けたり、サブ科目も1年生からある程度の学年まで取る必要があります。必要とあれば和楽器もやります。もちろん、合唱だって授業にあります。音楽理論も入試以上のことをし、音楽の基礎力を高めていきます。
…というのをCS学部でもやるのだろうな…と考えたら
たしかに「基礎」の部分の厚さが、大学へ行ってる人と行ってない人で圧倒的な差になるんだろうなと考えられました。
そこに積みあがるもの
「基礎」の大事は音楽の時に死ぬほど痛感させられてます。
私は音楽大学受験は高校3年生の夏から開始し、超ド短期で仕上げたひとです。
ほぼ、すべての科目において基礎がなかったので、どのレッスンに行っても「とにかく基礎をやっていきましょう」という話になりました。
ピアノでいうと「ハノン」が一番有名な本だと思います。
習っていた方は、聞いたことあると思います。
私に課せられたのは、ハノンをひたすら2時間弾き続け、とにかく基本的な指の動きを修得してくださいとのことでした。
歌で言うと「コールユーブンゲン」という本があり、
当時ほぼ楽譜の読めなかったわたしは1冊壊れるまで譜読みをし、歌い続け、
本番前に綺麗な本で本番対策をした程度にはやりこみました。
おそらく、そのおかげでごくごく普通に音楽する分にはあまり困らない基礎力を得ています。
CS学部の場合、ここまでピンポイントでの適正試験はないとは思われるのですが、
入ってから卒業するまでの期間で、「基礎」を修得される方がおおいのではないのかなと思ったのです。
具体的にどんな学部があるのかは、私はCS学部じゃないからあんまりよくわかんないけど、きっと似たようなメイン科目以外の幅広い知識を得ていくのはあまり変わりがないんだろうなと思ったのです。
別に大学に出てなきゃやれないわけじゃない
私がいいたいのはここからのことなのですが、
「大学」を出ないと音楽やれないという決まりはないです。
プログラミングも同様で「大学」を出ないとプログラミングはやれないということはないはずだと思ってます。
私は考える
音楽の専門の大学に在籍してた経験と現在プログラミングを学習していて強く感じるのが、同じ「技術」を磨くという点を見ると、かなり似ている部分も多いということです。
そして、音楽のことをやっていたからこそ思うのです。
派手なことではないかもしれないけれども、
コツコツと基礎練習をし続けるのは非常に重要なことなのではないかと。
基礎固めがしっかりしてれば、言語が多少変わっても修得スピードがある程度の速さを維持できる。
基礎固めが出来れてれば、思いもよらない基礎知識に助けられることもある。
幸い、私は勉強にもう少し時間を使うことができるので
そういうことを留意しつつ、
可能な限り基礎的な反復練習を行いつつ、これからの技術習得をしていきたいなーと思いました。。。
余談
私が大学1年生のころに聞いた、
博士課程の方の歌は衝撃でした。
「声」もいいんだけど、技術+理論で圧倒されたのがいまだに記憶に残ってます…。
博士課程の人すごい…。